在宅勤務をしていて
「急に画面が固まる」「会議中に声が途切れる」「資料のアップロードが終わらない」
そんな状態が続くと、「自宅のWiFiが遅いのでは?」と不安になりますよね。

ただ、必要なWiFi速度は仕事内容や使い方によって大きく違います。
まずは「どの用途で、どのくらいの速度が目安なのか」を整理しながら、
今の状況がどこに当てはまるのかを一緒に確認していきましょう。

そもそも「WiFi速度」とは何を指しているのか

WiFi速度と聞くと難しく感じますが、在宅勤務では主に次の2つが関係します。

  • 下り速度:データを受け取る速さ(画面表示・動画視聴など)

  • 上り速度:データを送る速さ(音声・映像・ファイル送信など)

在宅勤務では、上り速度の影響を受ける場面が意外と多いのが特徴です。

用途別:在宅勤務に必要なWiFi速度の目安

ここでは「最低限の目安」を用途ごとに整理します。
※あくまで目安であり、環境や同時利用状況で変わります。

メール・チャット・社内ツール中心

  • 下り:5Mbps前後

  • 上り:1〜3Mbps前後

文字中心のやり取りが多い場合、速度はそれほど必要ありません。

Web会議(音声のみ)

  • 下り:5〜10Mbps

  • 上り:3〜5Mbps

音声が途切れる場合、上り速度が影響していることがあります。

Web会議(カメラON)

  • 下り:10〜20Mbps

  • 上り:5〜10Mbps

映像を送るため、上り速度が足りないと自分だけ止まることがあります。

大容量ファイルの送受信・クラウド作業

  • 下り:20Mbps以上

  • 上り:10Mbps以上

「アップロードが終わらない」「保存中に止まる」場合は、上りが不足しがちです。

よくある勘違い:「速度が足りない=回線が悪い」

実際の相談で多いのが、次のような思い込みです。

  • 回線速度が表示より遅い=契約が悪い

  • 速度が出ない=WiFiそのものの問題

  • 夜に遅い=回線が混雑しているだけ

実際には、回線以外の要因が重なっているケースも少なくありません。

見落とされがちな原因(複数あります)

① 同時に使っている端末が多い

  • 家族の動画視聴

  • スマホの自動更新

  • 別PCでのクラウド同期

気づかないうちに、通信が分散されていることがあります。

② WiFiの電波が届きにくい場所で作業している

  • ルーターから遠い

  • 壁や床を挟んでいる

  • 金属製の棚や家電が近い

「回線は速いのに、部屋によって遅い」という場合はこの可能性があります。

③ 端末側の負荷が高い

  • ブラウザのタブが大量に開いている

  • バックグラウンドで重いアプリが動いている

通信ではなく、PCの処理が追いついていないこともあります。

今すぐ確認できるチェックポイント

回線や契約を疑う前に、次を確認してみてください。

  • 作業している部屋とルーターの距離

  • 他の端末で動画や通信が発生していないか

  • Web会議中、上り速度が極端に下がっていないか

  • 有線接続にすると改善するか

  • 時間帯を変えると状況が変わるか

これだけでも、原因の方向性が見えてくることがあります。

まだ回線や契約を変えなくてもいいケース

次のような場合は、すぐに契約変更を考えなくても大丈夫なことが多いです。

  • 用途別の目安速度は満たしている

  • 有線では安定している

  • 特定の時間帯・場所だけ不安定

  • 端末や同時利用を減らすと改善する

まずは「どこで・いつ・何をしていると遅いのか」を切り分けることが大切です。

まとめ:速度の数字より「使い方とのズレ」を見る

在宅勤務に必要なWiFi速度は、
「速ければ安心」というものではありません。

  • 自分の業務内容

  • 上りと下りのバランス

  • 自宅内の使われ方

これらを整理することで、
「本当に足りていないのか」「別の原因なのか」が見えてきます。

焦らず、一つずつ確認していきましょう。